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金融庁・GSG国内諮問委員会共催「第1回 インパクト投資に関する勉強会」が開催されました。

19 Jun 2020  

インパクト投資に対する金融市場関係者と行政の理解を深め、国内外の社会課題解決に向けたインパクト投資への取り組みの意義と課題を議論する「インパクト投資に関する勉強会」の第一回目の勉強会が6月18日(木)に金融庁及びオンラインにて開催されました。

この勉強会は、金融庁とGSG国内諮問委員会が共催したものであり、金融関係者のみならず、経団連や東京証券取引所といった、市場関係者も含め幅広い関係者が参加しました。

座長の高崎経済大学経済学部教授水口剛氏、副座長の金融庁チーフ・サステナブルファイナンス・オフィサー池田賢志氏からのご挨拶の後、GSG国内諮問委員会副委員長鵜尾雅隆氏より、「インパクトエコノミーの時代~社会的インパクト投資と寄付の最新動向」の説明がありました。次に、同勉強会の事務局を務める社会変革推進財団(SIIF)の専務理事青柳光昌より、「インパクト投資の現状と今後への期待」に関する説明を行い、同じく事務局のSIIFエグゼクティブ・アドバイザー安間匡明が、インパクト投資をめぐる課題・論点の整理を行いました。

事前アンケートでは、インパクト投資の一層の推進にあたり重要なこととして、インパクト投資の定義・目的等の整理・明確化、成功モデルの創出、インパクト評価の手法の確立、普及・啓発活動、といった点が多く挙げられていましたが、当日も、受託者責任の議論、インパクトの評価はどうあるべきか、インパクトとして測れるものを測るのではなく測りたいもの、測るべきものは何か、を追求するべきだ、といった活発な議論がなされました。

当日は、金融・市場関係者、事業者、業界関係者等からなる委員34名の方が出席し、関係省庁も含め、オブザーバーも含めると約90名程度の参加があり、同委員会の事務局を務めるSIIF専務理事青柳は「金融庁、金融関係者、また経団連等の幅広い業界からの関心が寄せられた今回の勉強会の意義は大変大きく、今後インパクト投資が加速度的に普及・促進していくことを期待します」と述べました。また参加者からは以下のようなコメントをいただきました。

いま「金融」の常識が大きく変わろうとしている。これまで、リスクとリターンで優劣が評価されてきたが、そこに「誰が」「何のために」資金を使い、「その結果何が生まれるのか」が問われるようになってきている。「インパクト投資」はその代表的な受け皿となる。本研究会はその認識を深めていくための格好の機会となると確信している。
(日本総合研究所 足達理事)
コロナショックを経て、資本主義がより社会的価値に重点を置くようになる中、企業の社会的貢献事業に着目するインパクト投資が多くの投資家に支持され、日本経済の再活性化にも大きな役割を果たすことが期待されている。本日は重要な議論が多く、今後、インパクト投資への流れを後押しすることを期待したい。
(京都大学、京都大学ESG研究会座長、加藤教授)

次回は8月下旬の開催を予定しています。

資料

「第1回 インパクト投資に関する勉強会」の様子

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<登壇者プロフィール>

高崎経済大学経済学部 水口剛教授
商社、監査法人などの勤務を経て、高崎経済大学教授。経営学博士(明治大学)。専門は責任投資(ESG投資)、非財務情報開示など。環境省グリーンボンド・グリーンローン等に関する検討会座長、ESG金融ハイレベルパネル委員、NPO法人社会的責任投資フォーラム共同代表理事などを歴任。

金融庁チーフ・サステナブルファイナンス・オフィサー 池田賢志氏
2019年3月、金融庁に「チーフ・サステナブルファイナンス・オフィサー」のポストが新設されたことに伴い同職に就任。同職においては、気候変動関連の財務情報開示に係るTCFD提言の日本における実施を担当すると同時に、金融庁内のSDGs取組戦略プロジェクトチームの事務局を務めるなど、サステナブルファイナンスに関する職務を幅広く所掌。

GSG国内諮問委員会副委員長、NPO法人日本ファンドレイジング協会代表理事 鵜尾雅隆氏
JICA、外務省、NPOなどを経て2008年NPO向け戦略コンサルティング企業(株)ファンドレックス創業。2009年、課題解決先進国を目指して、社会のお金の流れを変えるため、日本ファンドレイジング協会を創設。GSG(Global Steering Group for Impact Investment) 理事。2004年米国ケース大学非営利組織修士取得。同年、インディアナ大学The Fundraising School修了。

社会変革推進財団(SIIF)専務理事 青柳光昌
日本財団にて、20年以上にわたり、コミュニティ財団等の中間支援組織の支援、東日本大震災等の大規模災害時の民間による復興事業の企画・実行、子どもの貧困問題における調査研究等、公益活動、ソーシャルイノベーション本部上席チームリーダーとしてソーシャルイノベーション推進に携わる。14年からインパクト投資の普及に携わり、2019年より現職。共著に『復興が日本を変える』(ぎょうせい)、『子供の貧困が日本を滅ぼす』(文春新書)など。

社会変革推進財団(SIIF)エグゼクティブ・アドバイザー 安間匡明
日本輸出入銀行(現・株式会社国際協力銀行)にて、プロジェクトファイナンス部等、執行役員企画管理部門長を経て、取締役(退任)、世界銀行日本理事室にも出向。現在、大和証券株式会社顧問兼SIIFエグゼクティブ・アドバイザー。82年京都大学経済学部卒、LSE大学院修了。