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事例

野村アセットマネジメントの投資信託を通じたインパクト投資
概要

国内最大手の資産運用会社である野村アセットマネジメント株式会社は、2018年に投資信託「野村ACI先進医療インパクト投資」を組成しました。 同ファンドは、先進医療分野に注目し、世界各国の先進医療関連企業への投資を通じて、収益の創出および社会的課題の解決を目指しています。

【事例の概要】

概要
スキーム

野村ACI先進医療インパクト投資は、公募型投資信託として、2018年に発売を開始しました。同ファンドはA~Dの4つのコースに分かれており、それぞれ分配金の頻度や為替ヘッジの有無が異なります。
またマザーファンドとして、「野村ACI先進医療インパクト投資マザーファンド」が設定されています。同ファンドの運用の一部は、「アメリカン・センチュリー・インベストメント・マネジメント・インク(ACI社)」に委託されています。
ACI社は、米国ミズーリ州カンザスシティを本拠点とする独立系投資顧問会社です。同社の創業者である故ジェームス・E・ストワーズは、社会貢献のため、1994年に「ストワーズ医学研究所」を設立しました。同研究機関は、ACI社の主要株主であり、ACI社は配当を通じて同研究所に研究資金を供給しています。ストワーズ医学研究所は、疾病関連の研究開発機関であるバイオメド・バレー・ディスカバリーズと共に、革新的な治療方法を推進しています。
本事例は、ACIの医療分野に関する運用戦略と、野村アセットマネジメント株式会社の強力な販売チャネルを組み合わせ、先進医療分野の発展と投資収益の確保の両立を目指すものと言えます。

【事業の実施体制】

スキーム
注目すべきポイントと示唆

1)投資信託の活用による、個人投資家の参画機会の提供

本事例では、ベビーファンドにおいて、個人投資家からの投資を募っています。 インパクト投資では、これまで金融機関やベンチャーキャピタル、エンジェル投資家による投資が一般的でした。同ファンドは、投資信託の形式を採ることで、多様な価値観を有する個人投資家がインパクト投資に少額から参画できる機会を提供しています。
また、ファミリーファンド方式を採用し、ベビーファンドにおいては分配金の頻度および為替ヘッジ有無の異なる4つのコースを設計することで、投資家の多様なニーズに応えています。


2)海外の先進的な投資家との協働

本事例は、ACI社との連携を通じて、海外のインパクト投資に関するノウハウを活用しています。日本におけるインパクト投資の先行事例が少ない中、海外での知見や実践を活用している点が本事例の特徴の一つだと言えます。


3)SDGsの活用

本事例では、マザーファンドのポートフォリオ構築にあたって、SDGsで掲げられた「目標3:すべての人に健康と福祉を」に基づき以下の4つのテーマを設定しています。また同テーマに合致する企業に対して社会的インパクト評価を行い、最終的な投資対象企業を設定しています。
このように様々なステークホルダーがグローバルに共有できる考え方としてSDGsを活用している点が特徴的です。

【ポートフォリオ構築プロセス】

注目すべきポイントと示唆

【対象とする4つのテーマ】

※本事例は、「日本における社会的インパクト投資の現状2018」(p27-32)に掲載された内容を基にしています。

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