Japan Impact Investment Taskforce / G8インパクト投資タスクフォース 日本国内諮問委員会

G8インパクト投資タスクフォース 日本国内諮問委員会

インパクト投資とは

インパクト投資とは? 動画

定義・背景

定義

「インパクト投資」は教育や福祉などの社会的な課題の解決を図ると共に、経済的な利益を追求する投資行動です。

背景

英国では、逼迫する財政のもとで、貧困層支援などの社会福祉事業をいかに効率的かつ効果的に実施するか、という問いへの答えとして政府が積極的にインパクト投資を推進しています。
日本においても複雑化する社会課題への対応や財政改革は喫緊の課題であり、インパクト投資の手法を活用した、より効果が高く効率の良い公共サービスが期待されます。

日本のインパクト投資例

日本では「インパクト投資」という言葉が使われるようになったのは比較的最近ですが、90年代以降市民出資による市民バンク(NPOバンク)の活動や、オンラインのインパクト投資プラットフォーム、ミュージックセキュリティーズ、寄付金を基にNPOへのハンズオン支援を行うソーシャルベンチャー・パートナーズ東京、途上国の社会的企業への投融資を行うARUN合同会社などが活躍してきました。
また、2011年の東日本大震災を機に、三菱商事復興支援財団や東北共益投資基金のような被災地の復興支援に特化した基金を始め複数のインパクト投資の取組が生まれました。例えば社会的企業に対して中長期的支援を行う日本ベンチャー・フィランソロピー基金、途上国における社会的企業への投資を行うベネッセ・ソーシャル・インベストメント・ファシリティーズ、アフリカにおける社会貢献型ベンチャー育成を目的とする豊田通商アフリカファンドなどがあります。

休眠預金との関係性

休眠預金とは、長い間引き出しや預け入れなどの取引がない"眠っている"銀行預金のことです。最後の取引日や定期預金の最後の満期日から、銀行では10年、ゆうちょ銀行では5年以上経ったもののうち、預金者本人と連絡のつかないものを指します。日本全体で休眠口座の総計金額は毎年800億円以上と言われており、30-40%が返金されます。いつでも払い戻しができますが、それにかかる手間と費用のために取引が行われない口座が生まれ、休眠口座となっています。現在は銀行の収入として計上されています。
韓国や英国では、休眠口座を見つけやすくするシステムを構築し、払い戻しを簡略化しています。また、持ち主の分からなくなったお金を、社会の未来への投資として活用しようという考えのもと、ファンド(基金)を通じてその残金を社会に還元しています。
韓国の休眠口座基金では、高齢者への無料看護事業、低所得者層の子ども達への教育事業、社会起業へのサポート事業などを行っています。英国の休眠口座基金ビッグ・ソサエティ・キャピタルでは、教育、雇用、社会起業の3つのテーマに力を入れ、「インパクト投資」の手法を用いてこれらの事業に投資しています。
日本でも2014年に休眠預金活用推進議連が発足し、社会課題解決の為の活用に期待が高まっています。

ソーシャルインパクトボンド(SIB)の紹介

ソーシャルインパクトボンドは官民連携のインパクト投資の手法です。行政、社会的投資家、NPO等非営利組織、評価機関が連携して、社会的成果に基づく質の高い行政サービス提供を実現することを目的としています。
行政サービスを複数年にわたり民間のNPOや社会的企業に委託し、その事業費をインパクト投資家から調達します。事業が実際に成果を上げた場合に、削減された行政コストを原資に投資家に対して償還を行う仕組みです。
これまでに英国、アメリカ、オーストラリア等で導入実績があり、日本でも導入が検討されています。英国では、軽犯罪の受刑者を対象にした再犯防止の取り組みからスタートしており、受刑中に心理ケア等の支援を継続的に行うことで再犯率を大幅に下げることに成功しています。

SIBパンフレット

関連URL

http://www.socialimpactinvestment.org/index.php