1.報告事項
報告1 2023年度決算の報告
GSG国内諮問委員会事務局(一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)インパクト・エコノミー・ラボ 副所長) 戸田満氏
- ● 本委員会事務局(SIIF)から、2023年度の会計報告を行いました。
報告2 『インパクト投資の現状と課題 2023年度調査報告書』発行に関する報告
GSG国内諮問委員会事務局(一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)インパクト・エコノミー・ラボ 副所長) 戸田満氏
- ● 2014年からほぼ毎年発行している報告書の本年度版が発行されました。直近2-3年で、インパクト投資に係る残高は急拡大しており、直近は11兆5414億円に達しているとされております。昨年度比で2倍になっており、新規の生保・金融機関等のインパクト投資への参画が、残高増加のいち要因として考えられます。
報告3.インパクト企業ガイダンスの進捗状況の共有
GSG国内諮問委員会事務局(一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)インパクト・エコノミー・ラボ 所長) 菅野文美氏
- ● 5月10日にWGの成果としてガイダンスを発表し、GSG国内諮問委員会のウェブサイト上に掲載しております。ガイダンスの策定に当たっては、前回の本会合でガイダンス草案を公開し、広くご意見を募り、投資家サイドや法律事務所等から意見をいただきました。
- ● 今後はガイダンスがより広く活用されるよう、実際に投資家や民間企業にガイダンスを活用いただき、ガイダンス自体を改善していくことを目指してまいります。
GSG国内諮問委員会 委員・インパクトIPOワーキンググループ座長(フロネシス・パートナーズ株式会社
代表取締役/一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ アドバイザー) 白石智哉氏
- ● 様々な人たちが今回のWGに関与いただけたことで、アウトプットも納得のいくものができたと感じている。多様なステークホルダーにこのガイダンスを参照いただき、今後の議論の昇華につながることを期待しています。
報告4.GSG Leadership Meeting@コスタリカへの参加結果の報告
- ● 年に一度開催され、各国からリーダーレベルのメンバー(最大2名)が参加し、GSG全体の方針を議論するGSG Leadership Meetingへ参加された、鵜尾氏・末吉氏から報告をいただきました。
GSG国内諮問委員会 副委員長(認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会 代表理事) 鵜尾 雅隆氏
GSG国内諮問委員会 委員(株式会社みずほフィナンシャルグループ サステナブルビジネス部 副部長) 末吉 光太郎氏
- ● GSGらしいアットホームな雰囲気の中、活発な議論が行われました。今後のGSGは、本部という概念をなくし、それぞれがパートナーとなることを望んでいるということでした。
- ● 会の中ではPlace Based Investmenの概念について説明があり、今後はシステムチェンジ投資と並行して取り組まれる予定である旨が共有されました。また、SDGsにおける課題解決と気候変動が重要な柱として組み込まれたという話もありました。
- ● 日本における官民連携やGSGの動きなどを踏まえ、グローバルの中で日本の注目度が高まっており、継続して先進的な活動を図れる方法やグローバルとの連携方法を考えていく重要性を感じました。
- ● また、日本におけるインパクト加重会計への期待感も高まっているようでした。インパクト投資が世界各国で活発になる中、インパクトウォッシュを防ぐことや、今後更なるインパクトの拡大を促すために、インパクト加重会計が重要と考えているようでした。
報告5.インパクトコンソーシアムの動向及びGSGメンバーの参画状況の共有
- ● インパクトコンソーシアムの各分科会座長・副座長やオーガナイジングデスクとしてGSG国内諮問委員会は、同イニシアティブに関与しており、本委員会事務局(SIIF)及び分科会へ参加されている各委員から近況報告を行いました。
以上
承認事項
承認1.GSG Global Brand・Logoの変更に伴うGSG国内諮問委員会の対応方針
- ● 2024年5月からGSG Globalがリブランディングされることとなり、GSG国内諮問委員会も同様に名称・ロゴを変更します。具体的には、GSG GlobalがGSG Impactに名称変更されたこと、各国の関係組織の位置づけ・名称が「National Partner」にされたことを受け、GSG国内諮問委員会は7月より「GSG Impact JAPAN National Partner(通称、GSG Imapct JAPAN)」に名称を変更いたします。また、ロゴもGlobalのものに併せる形で変更いたします。半年~1年間は旧称も併記いたします。
- ● 名称変更に伴い、各委員の肩書変更も今後行います。
承認2.Signature Project(PRE Project)の実施方針及び今後の進め方
- ● インパクトエコノミーの推進を促す(エコトーン)存在として、「操舵機能」「主宰機能」「建築機能」の3つの機能のうち、「建築機能」において、インパクト推進を図るSignature Projectの試験的なProjectを実施します。
- ● 具体的なプロジェクトは今後企画・実施予定です。各プロジェクトは、起案から実行までのプロセスも検証し、円滑なプロジェクトの実施方法を検討します。
承認3.自走化後のガバナンス体制
- ● 既存の枠に加え、「法人サポーター」と「オブザーバー」の枠を追加いたします。
- ● また、委員の皆様にもリード担当のような役割を任意で設定させていただき、より組織の活性化を図ってまいります。
承認4.法人サポーターの費用メニュー
- ● 新規に設置する「法人パートナー」の枠では、パートナー区分に応じたパートナー費とGSG Impact JAPANへの関与方法について整理しました。
次回の開催は、2024年12月を予定しています。