インパクト投資
の課題とこれから
世界で成長を続けるインパクト投資ですが、日本での取り組みは端緒に就いたばかりです。
日本のインパクト投資をめぐる課題としては、①認知と理解の不足、②プレーヤーの不足、③社会的基盤の不足、という「3つの不足」が挙げられます。
またこの3つの不足が、結果としてインパクト投資に関する実例の不足に繋がっており、今後、多様なステークホルダーとの連携・協力を強化し、これらの不足を解決していく必要があります。
(出典)「インパクト投資拡大に向けた提言書2019」
(p65)
インパクト投資を巡る3つの不足の解消と、インパクト投資の成熟・発展には、「インパクト投資のエコシステムの充実・発展」が不可欠です。
「インパクト投資のエコシステム」は、
によって構成されています。
インパクト投資の発展には、それぞれの担い手の成長と発展、量的・質的な拡充が必要です。注1
(出典)「インパクト投資拡大に向けた提言書2019」
(p68)
(※注1) ここでは「金融のあり方に変化をもたらし、社会課題解決を促進させる重要な手段の一つであり、新たな資本主義に向けた思想をも内包するインパクト投資」が、「多様な担い手が相互に連携しながら成長するさま、ならびにその相互関係・互恵関係そのもの」として「インパクト投資のエコシステム」を、捉えています。
GSG Impact JAPAN National Partnerでは、インパクト投資拡大に向けた「セオリー・オブ・チェンジ」注2
を作成し、目指す社会の姿とそのために必要な取り組みやその因果関係をまとめ、仮説として提示しています。
インパクト投資のエコシステム実現に向けて必要な取り組みとしては、以下の8つが挙げられます。
「インパクト投資のエコシステム」は、
※ より詳細な定義については、「インパクト投資拡大に向けた提言書2019 キービジュアル集」をご確認下さい。
(※注2) セオリー・オブ・チェンジ(Theory of Change)とは、社会課題を構造的に把握した上で、限りある資源をどのように投じるか、外部資源をどう活用し、誰とコラボレーションを行うことが求められるかを検討するために使われるフレームワークです。
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