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2021年5月26日に国内諮問委員会第十八回会合が開催されました
開催レポート GSG-NAB会合

2021年526日に国内諮問委員会第十八回会合が開催されました。今回もオンラインでの実施となり、委員に加え、賛同メンバー等五十名以上の皆様にご参加を頂きました。

冒頭、小宮山委員長より、8年前のイギリスでのG8の際、ロナルド・コーエンさんからの声かけでこの委員会は始まり、手探りの中、よくここまで理解が進んだと思うが、これからも一山二山越えていくために、皆さん共にがんばっていきましょうという心強い言葉がありました。

活動報告1 「インパクト投資の現状」レポートの報告及び今後の論点について
GSG国内諮問委員会の監督のもと、インパクト投資の日本における現状を定点観測するために2016年より毎年発行しているものです。本レポートは、アンケート調査に基づき日本のインパクト投資の投資残高を提示するとともに、インパクト投資取り組み機関の事例およびアンケートから得られた国内のインパクト投資の動向を紹介しています。2020年度のアンケート調査の結果、日本におけるインパクト投資残高は、5,126億円あることが確認され、2019年度から2,000億円程度伸びました。

活動報告2 GSG-IMM(Impact Mesurement and Management) ワーキンググループの報告について

IMMの実践についての共通理解を得るべく、昨年ワーキンググループを設置し、実務家の議論を重ね、成果物として「インパクト投資実践のためのインパクト測定、マネジメントに関わる指針」「インパクト投資におけるインパクト測定・マネジメント実践ガイドブック」「(グローバルに向けた英語での)ディスカッションペーパー」を作成したという報告がありました。

活動報告3 金融庁共催「インパクト投資に関する勉強会」・金融庁主催「サステナビリティファイナンス有識者会合」について

「インパクト投資に関する勉強会」は、インパクト投資に対する金融市場関係者と行政の理解を深め、国内外の社会課題解決に向けたインパクト投資への取り組みの意義と課題を明らかにし、我が国金融業界の持続的な発展に資する推進の在り方について議論することを目的としていますが、昨今インパクト志向を組織の目標とする金融機関も出てきており、更にこの志向を高める取り組みを考えていく必要があるとの話がありました。委員の参加する別のワーキンググループでのインパクト投資に関わる話もシェアされました。

活動報告4 2021年度活動計画について:インパクト志向宣言について

日本において、金融機関の中には個別のインパクト投資商品の設計・販売や部門レベルでの取り組みを超えて、経営そのものにインパクトを位置づけようとする金融機関も見られ始めてきています。これらの金融機関は、スチュワードシップコードや、IIRC(国際統合報告評議会)の志向に基づいた考え方を組織全体で深めていこうとしており、このような取り組みを更に増やし、業界横断的なインパクト志向への取り組みを進めるきっかけを、「インパクト志向宣言(仮)」として、GSG国内諮問委員会で後押ししていきたいとの説明がありました。

活動報告5 2021年度活動計画について:インパクト投資フォーラム2021の計画について

昨年はコロナで開催できなかったです が、今年は9月にオンラインで開催し、①(仮称)インパクト志向宣言の紹介、②メインセッション、③大規模なインパクト投資やG7でのタスクフォースに関してのパネルディスカッションを予定している旨の報告がありました。

活動報告6 2021年度活動計画について:インパクトIPOコンセプトペーパーの作成について

インパクト創出を意図し、IMMもしっかり行っている未上場インパクト企業が、IPOをし、上場後も、インパクトに沿った経営を維持できるためには、どのような仕掛けや仕組みが必要なのか、あるべき姿をまとめたコンセプトペーパーを年末までに作成したいと考えていると説明がありました。

活動報告7 2021年度活動計画について:金融庁共催「インパクト投資に関する勉強会」(フェーズ2)について

フェーズ1ということで1年間勉強会を運営してきたが、今後、フェーズ2としてインパクト投資を質を高めながら推進するために、IMMにフォーカスしながらケースを共有し議論をしていきたい、運営に関しても、金融機関の実務家から、個人的にコミットしていただける方々に入っていただきたいという説明がありました。

活動報告8 2021年度活動計画について:金融庁共催「インパクト投資に関する勉強会」IMM分科会について

当勉強会の分科会として、エクイティだけでなく、融資や債権についてのIMM分科会を組成し議論していきたいとの説明がありました。

活動報告9 2021年度活動計画について:G7とタスクフォースについて

今年のG7で、開催国のイギリスが主導して、G7+(オーストラリア、インド、韓国)でインパクト投資のタスクフォースを作ろうという動きがあり、その事務局役をGSGがサポートする予定であること、GSG全体としては、色々な国の取り組みと接続していくことが大切だと考えており、メインのタスクフォースとその下部に複数のワーキンググループを作成する予定であることなどが紹介されました。また、GSG国内諮問委員会が存在する国々で共通のポリティカルウィルを作っていくこと、国内諮問委員会間の相互支援を進めていきたい旨の説明がありました。

次回の開催は、1022日(金)を予定しています。

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