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調査研究
インパクト投資に対する金融市場関係者と行政の理解を深め、国内外の社会課題解決に向けたインパクト投資への取り組みの意義と課題を議論する「インパクト投資に関する勉強会」の第一回目の勉強会が6月18日(木)に金融庁及びオンラインにて開催されました。
この勉強会は、金融庁とGSG国内諮問委員会が共催したものであり、金融関係者のみならず、経団連や東京証券取引所といった、市場関係者も含め幅広い関係者が参加しました。
座長の高崎経済大学経済学部教授水口剛氏、副座長の金融庁チーフ・サステナブルファイナンス・オフィサー池田賢志氏からのご挨拶の後、GSG国内諮問委員会副委員長鵜尾雅隆氏より、「インパクトエコノミーの時代~社会的インパクト投資と寄付の最新動向」の説明がありました。次に、同勉強会の事務局を務める社会変革推進財団(SIIF)の専務理事青柳光昌より、「インパクト投資の現状と今後への期待」に関する説明を行い、同じく事務局のSIIFエグゼクティブ・アドバイザー安間匡明が、インパクト投資をめぐる課題・論点の整理を行いました。
事前アンケートでは、インパクト投資の一層の推進にあたり重要なこととして、インパクト投資の定義・目的等の整理・明確化、成功モデルの創出、インパクト評価の手法の確立、普及・啓発活動、といった点が多く挙げられていましたが、当日も、受託者責任の議論、インパクトの評価はどうあるべきか、インパクトとして測れるものを測るのではなく測りたいもの、測るべきものは何か、を追求するべきだ、といった活発な議論がなされました。
当日は、金融・市場関係者、事業者、業界関係者等からなる委員34名の方が出席し、関係省庁も含め、オブザーバーも含めると約90名程度の参加があり、同委員会の事務局を務めるSIIF専務理事青柳は「金融庁、金融関係者、また経団連等の幅広い業界からの関心が寄せられた今回の勉強会の意義は大変大きく、今後インパクト投資が加速度的に普及・促進していくことを期待します」と述べました。また参加者からは以下のようなコメントをいただきました。
次回は9月上旬の開催を予定しています。
<登壇者プロフィール> |
高崎経済大学経済学部 水口剛教授:
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