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多様なセクターの参加者が、インパクト投資の「これまで・今・これから」を熱くディスカッション:第二回インパクト投資オンラインセミナーを開催(8月26日)
開催レポート セミナー・イベント

GSG国内諮問委員会(GSG-NAB)は、8月26日(水)に、第二回インパクト投資オンラインセミナーを開催しました。今回は、「インパクト投資拡大に向けた提言書」を読み解く! ~インパクト投資の今とこれから~」と題し、提言書の執筆を担当した株式会社風とつばさ代表取締役・水谷衣里氏がスピーカーを、また、社会変革推進財団(SIIF)の事業本部長代理・藤田淑子氏がモデレーターを務めました。


インパクト投資の「これまで」~過去5年間のインパクト投資を取り巻く社会の変化を俯瞰
セミナー前半では、提言書の内容を基に、水谷氏からのプレゼンテーションが行われました。特に過去5年間のインパクト投資を取り巻く国内外の状況を振り返りながら、どのような変化があったのか、説明頂きました。
インパクト投資は、「投資がもつ社会的な価値を投資判断に組み入れる点で画期的であり、投資のパラダイムシフトを促す存在」と語る水谷氏。プレゼンテーションでは、最新の提言書で改めて整理されたインパクト投資の特徴が紹介されたほか、インパクト投資を取り巻く国内外の社会的変化の背景や要因が解説されました。
また、プレゼンテーションの最後には、インパクト投資の広がりを「黎明期・萌芽期・成長期・発展期」の4区分で解説。日本と英米の現時点での到達点に関する分析が行われました。

▶当日の資料(一部抜粋)は、こちらから。
インパクト投資の「これから」~それぞれの立場からみたアクセルとブレーキ
後半では、参加者の皆さんに提言の核となる部分を読んで頂いた上で、2つの問いについてディスカッションを行いました。
またディスカッションに先立って、登壇者である水谷氏から、それぞれの意図やポイントを解説頂きました。
ディスカッションタイムでは、参加者の方々より多くのコメントが寄せられました。
<提言書を読んで、それぞれの立場から感じたこと>
  • ・インパクト投資の生態系が記載されていることに意味があると思いました。活動しているNPOの立場からは、資金提供者として、財団はイメージわきやすいですが、個人投資家・機関投資家とどのようにつながってくるのかが具体的なイメージがつかめていないですが、その先に存在していることがわかるだけでもありがたいです。
  • ・担当している大学の授業でインパクト投資についてkey visual集を用いて紹介しましたが、非常にポジティブな評価をする一方、「初めて知った」という学生が多数いました。もっと認知度が上がっていけるようにしたいです
  • ・日米で、資金を提供する側の熱量が差があるなあと思います。投資には大きな金銭的なリターンがあってほしいという考えが強いのはなぜかなと思います。
  • ・方向性が示されたこと、各ステークホルダーが何をすると良いのか、示されたことは大変参考になって有益だと思います。ありがとうございます。ステークホルダーそれぞれが、アクションをとるコンセンサスがとれているのだろうか。進捗を測り、調整できるのだろうか?
  • ・パフォーマンスデータ、事後評価の開示のモチベーションが低い→市場形成・参入者の裾野を広げるには契約データ含めてのオープン化は必要と考えています
  • ・2025年迄に目指す姿やマイルストーンの中に、いかにインパクト投資を迅速に出来るようにするか、という観点を取り込むことも重要と思います。評価に時間がかかった結果迅速性が損なわれてしまったりすると逆にインパクト投資疲れが蔓延し、停滞してしまうような結果となることを懸念しております。
<インパクト投資拡大に向けたアクセルとブレーキは何か>
  • ・アクセルはSDGsやコロナの時代の影響で、かなりあるのではないかと思う。一方、インパクト投資のわかりやすさは引き続きブレーキ要因になっていくかなと思う。特に、評価の複雑さは民間企業にとっても手間になるところがあるかもしれません。
  • ・アクセルとしては、社会的課題に取り組み、持続可能な社会を作ることが市民としての責任であり、自分が住みたい世界を作るという話が楽しく夢を持って語り合える場が増えることだと思う。ブレーキは、成果の客観的な評価が難しいこと。立ち上げは有志でできるとしても、スケールアップするためには継続的に変化を感じ取れるような指標のようなものは必要だと感じる。
  • ・社会問題解決を市民、企業が取り組むべきもの、との認識がどれだけ育成されるか?公的解決を求める傾向が高いように思える。
  • ・アクセル:社会的インパクトを評価・可視化しやすい事業や、地域金融機関等での取り組みの促進。ブレーキ:インパクト評価に使用できるデータの制約。法制度の整備やセンサーデータ等の活用が必要
  • ・今回のコロナ禍においてインパクト投資がどのような役割を果たしているのかを共有するとアクセルになると思う
  • ・資金を調達したい団体が、寄付→助成金→休眠預金→SIB→その他のインパクト投資といったステップアップして獲得できる流れがつくれるとアクセルになると思います。
  • ・素人意見ですが、地方創生がアクセルになると思います。そのときに、小さな地方自治体や地域の企業等の組織がインパクト投資を活用できるようなノウハウ提供があるか、インフラがあるか?がポイントになるのでは、と思いました。
  • ・福祉系のNPO法人がインパクト投資で資金を調達しようとすると、SIBを活用することになろうかと思う。普通のNPOがSIBのスキームが組めるインフラ的な機能があるとアクセルになると思う。
  • ・提言書のとおり、まずは認知度、意義、導入のメリットを他の投資との差異からわかりやすく説明し、社会的に認知されていくことが重要だと思う。

今回は、本編終了後、そのままエクストラセッションを行い、多くの方々にご参加頂きました。途中、少人数に別れて行ったブレークアウトルームでのディスカッションでは、参加者の方々が、それぞれの意見に耳を傾け、様々な視点からインパクト投資の展望や課題に対する理解を深めていました。

※次回は、海外のインパクト評価の事例をテーマに、10月ごろの開催を予定しています。


インパクト投資セミナーは、インパクト投資に関心のある方々や、インパクト投資を実践している方々が、オンラインプラットフォームを通じて国内外の最新の動向・手法・知見に触れる場を提供するための取り組みとして、GSG国内諮問委員会が本年7月より実施しています。

関連資料

当日の登壇資料は、こちらからダウンロードをお願いいたします。*一部を抜粋して掲載
▶当日の動画は、こちらから

開催概要

日時 2020年8月26日(水) 18時~19時 ZOOMにて開催
プログラム 17:45-18:00 プレセッション
18:00-18:05 ご挨拶・諸注意等
18:05-18:25 ① インパクト投資の世界にどんな変化があったのか
18:25-18:35 QAセッション
18:35-18:45 ② インパクト投資の世界にどんな変化が求められるのか 
18:45-19:00 ディスカッション
19:00-19:05 ご案内(本編終了)
19:05-19:30 エクストラセッション
スピーカー 株式会社風とつばさ 代表取締役 水谷 衣里
モデレーター 一般財団法人社会変革推進財団(SIIF) 事業本部長代理 藤田 淑子
主催 GSG国内諮問員会
協力 一般財団法人 社会変革推進財団(SIIF)(Supported by 日本財団)

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